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島崎リノフラメンコスタジオ発表会に参加しました。

島崎先生を囲んで終演後の皆さま

11月30日の日曜日に、新宿「エル・フラメンコ」で、島崎リノフラメンコスタジオの第四回目の発表会が開催されました。


島崎リノさんのすぐれた指導力と素晴らしいバックの皆さまのお力で、とてもハイレベルなステージとなりました。
教室生の皆さまの踊りは熱く、どのヌメロ(演目)も、キラキラと輝いていました。


鳴神は、友情出演という形で、舞台にちょっとだけ上がらせて頂きました。
第二部、「グアヒーラ」の冒頭と最後に、この曲にまつわる自作の詩を朗読しました。(朗読というより一人芝居に近いです)


三年くらい前からお話しを頂いておりまして、ようやく、実現の運びとなりました。
準備不足だったのですが、出演者の皆さまの足を引っ張るまいと、懸命に演技しました。
僕の演技はともあれ、この曲の中で、カンテのダニエル・リコさんと井上泉さんのお二人が、ご披露なさったデュエットは最高でした!
また、フィン・デ・フィエスタ(フィナーレ)では、リノさんより小説家、鳴神響一の丁寧なご紹介を頂きました。


島崎リノさん、ギターの尾藤大介さん、盛植俊介さん、カンテのダニエル・リコさん、井上泉さん、パーカッションのハシモト容昌さん、本当にありがとうございました。
島崎リノさんについては、¡Ole! Flamenca! 1 のエントリーでご紹介しています。


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¡Ole! Flamenca! 3「スパニッシュ・コネクション」

スパニッシュ・コネクションの皆さま(撮影:鳴神響一)
スパニッシュ・コネクションの皆さま(撮影:鳴神響一)

素晴らしいフラメンコ・アーティストをご紹介する"¡Ole! Flamenca! " 第三回は"スパニッシュ・コネクション"の皆さまである。
――インドから東欧を経てスペインのアンダルシアへと至るジプシーの道筋を、そこで生まれたフラメンコ・ギター、ヴァイオリン、タブラといった楽器と共に音楽で旅する――
公式サイトより引用)
スパニッシュ・コネクションは、こんな素敵過ぎなコンセプトの下に2000年に生まれた。三人の卓越したミュージシャンは、ほかでは決して聴くことのできない音楽を生み出す。フラメンコをベースにしながらも、音の匠たちが、織りなし編み上げてゆく音のるつぼは、いつも、ワールドワイドでエキサイティングだ。 スパコネが創り上げる音楽のジャンル分けは不可能だし、無意味でもあろう。

今月7日の土曜日を、僕は何ヶ月も楽しみに待っていた。 平塚にあるレストラン・サンタナにスパニッシュ・コネクションがやってくる! ここ数年、サンタナのスパコネライブは欠かさず聴きに行っている。 弦楽四重奏を加えた、大きなホールの豪華なコンサートも楽しかった。 が、スパニッシュ・コネクションの演奏をリニアな環境で聴けるなんて本当に幸せな話である。 一度味わうと、麻薬のように病みつきになるのだ。 今回も音楽の旅を堪能しまくった、大興奮の一夜となった。

平松加奈さん(撮影:鳴神響一)
ヴァイオリンの平松加奈さん(撮影:鳴神響一)

「天は二物を与えるのだ……」 僕は、平松加奈さんにお目にかかると、いつもそう思う。 加奈さんは、ミューズとアプロディーテーの二人の女神に微笑まれた女性だろう。 卓越したテクニックと深い音楽性は、いつも聴く者の心を震わせる。 ステージでは、しばしば、神が降りてきた。音楽の神さまが憑り移っている、と感じさせるのである。 この曲、"Spain〜La Fiesta"をお聞き頂きたい。 ミューズが微笑んだ加奈さんの演奏の素晴らしさを味わえる。 こちらは、スパニッシュ・コネクションではなく、加奈さんのリーダーバンドである "平松加奈 con Armada"のステージである。   演奏中は、神が憑り移る加奈さんだが、ひとたびステージを降りると、とても気さくなお人柄である。 ドギマギしている僕にも優しく声を掛けてくれる。 天から二物ではなく、三物に恵まれた方なのである。 加奈さんには、三年前に、本当にお世話になった。 僕が携わったあるパーティーで、面識もない僕の求めに応じて、演奏に来て下さったのである。 僕にとっては、大事なパーティーだったが、ステージも、PAも、楽屋も、すべてが仮拵えだった。 本当に不十分で、一流のミュージシャンをお迎えできるような環境ではなかった。 それでも、加奈さんは、終始笑顔を絶やさずにいて下さった。 オーディエンスは50人ほどだったが、本当に渾身の演奏をして下さった。 改めて、心よりの感謝を申し上げたい。

伊藤芳輝さん(撮影:鳴神響一)
リーダーでフラメンコ・ギターの伊藤芳輝さん(撮影:鳴神響一)

伊藤芳輝さんのギターは凄い。 リリカルなのに、卓越したギターテクニックに支えられた力強い演奏。 フラメンコ・ギターの表現力が、これほどまでに豊かなものだとは思っていなかった。 伊藤さんのギターを聴くまでは……。 だが、コンポーザー、アレンジャーとしての伊藤さんは、さらに凄いのかもしれない。 今回のアンコール・ナンバーだった『リベルタンゴ』のようなスタンダードも素晴らしいが、実は、伊藤さんのオリジナルナンバーが大好きである。 今回も僕の一番好きな『ファナ・ルビア 』を聴くことができた。 ぜひとも、この演奏を聴いて頂きたい。 伊藤さんの描き出すメロディは、世界的なヒットナンバーとなっても少しも不思議でない。 伊藤さんは、多くのCMソングを手がけ、NHK総合の土曜ドラマ『魂萌え!』など幅広い分野で活躍されている。 僕としては、NHK教育で長期間に渡って放映された、「連続人形活劇 新・三銃士」の仕事が、最も印象深い。 僕は伊藤芳輝さんに、感謝しなければならないのだ。 伊藤さんの創り出す音楽にインスパイアされて、小説を二本、書いているのである。 17世紀ものと18世紀もの、ともにスペインを舞台にした時代ミステリーである。 アレクサンドル・デュマ・ペールの三銃士はご承知の通り、フランスを舞台にした小説である。 だが、僕にとってこのCDは、スペインの街や古城を、存分にイメージさせてくれるものだった。 たとえば、『アトスのファルーカ』は、こんなにも古きヨーロッパを感じさせる。 二本の小説を書いている間は、ずっとスパニッシュ・コネクションのCDを流しっぱなしだった。 伊藤さんの、誰にも真似のできない音楽性で、さらに大きな仕事をされると信じている。 ブログを書いている今も、伊藤さんが演奏中の眉間に皺を寄せた厳しい表情が思い出されるが、 ステージを降りると、こんなにも優しい笑顔の持ち主である。

吉見征樹さん(撮影:鳴神響一)
タブラの吉見征樹さん(撮影:鳴神響一)

北インドの太鼓であるタブラは「世界で一番難しい打楽器」と呼ばれる。 20代の頃、ワールドミュージックにハマっていた僕は、『白熱のラーガ』なんてCDを訳もわからず聴いていた。 一時期は、タブラという北インドで生まれた打楽器の不思議さにハマっていたのだ。 インドの伝統楽器だけに、奏法も独特で、日本人のタブラ奏者は数えるほどである。 そんな中でも、吉見征樹さんのタブラは超絶としか言いようがない。 どうしてこんなリズム感を持っている人が存在するんだろう。 吉見さんの掌は、いったいどうなっているんだろう。 吉見さんが、ステージで見せる超絶のインプロビゼーションには、唸ってばかりである。 このサイトにも記されているが、幅広い分野の一流のミュージシャンと、コンボを組んでいらっしゃる。 中でも佐藤允彦氏と言えば、日本を代表するジャズピアニストである。 僕が高校生の頃、好きだったミュージシャンでもある。 ぜひ、いちど、吉見さんと佐藤氏との共演を聴いてみたい。 一流のプレイヤーでありながら、吉見さんの、おしゃべりパフォーマンスは楽しい。 MCは基本的には伊藤芳輝さんの担当なのだが、時々入る、関西風の突っ込みが最高である。 だが、シリアスな芝居もカッコいいのだと、今回、初めて知った。 今回は朗読活劇というスタイルで、司馬遼太郎の『燃えよ剣』から、 土方歳三の男の死に様を、カッコよく演じてくれた。 いつの日にか、自分の書いた一節を吉見さんに朗読して頂けるよう、 切磋琢磨していきたい。(←おいおい、司馬遼太郎とはタメ張れないだろ……)

伊藤寛康さん(撮影:鳴神響一)
ベースの伊藤寛康さん(撮影:鳴神響一)

伊藤寛康さんは、スパニッシュ・コネクションのメンバーではない。 だが、ライブでもCDでも、スパコネの音楽を、強力に支えるベーシストである。 僕は伊藤寛康さんのいないスパニッシュ・コネクションのステージを知らない。 伊藤さんのベースは、サイトにもある通り、揺るぎ無いグルーブ感に満ちている。 そればかりか、ソロプレイの楽しさと言ったら、タダモノではない。 ベースという楽器をあれほど饒舌に歌わせるベーシストは、数少ない。 それもそのはず、"オルケスタ.デ.ラ.ルス"のベーシストとして世界を股に掛けて活躍されていたのである。 ご存じの方も少なくないと思うが、国連平和賞を受賞し、グラミー賞にノミネートされたサルサバンドだ。 グラミー賞の赤絨毯を踏んだ数少ない日本人なのである。 伊藤芳輝さんからこの話を伺った時には、「なるほど~」と、鼻から息を吐いて納得した。 伊藤寛康さんも、スパコネの三人に負けず劣らず、幅広い分野で活躍していらっしゃる。 リーダーバンド、グルーポ・チェベレI・MA-TOのステージを、ぜひ聴きたい。 なお、苗字は同じだが、ギターの伊藤芳輝さんとは兄弟でも縁戚でもないとのこと。 (面差しが似ているような気がしたんだけどなぁ……) ステージを降りると、春風のようなふんわりとした、ちょっとお茶目なお人柄である。

プロ中のプロ。音楽好きなら、必聴のスパニッシュ・コネクション。 ブログをご覧頂いている皆さまにも、ぜひ、一度、スリリングな音楽の旅を体験して頂きたいと、願うのである。 あなたのMy favoriteに、新たな1ページが加わることだろう。 スパニッシュ・コネクションの皆さま、今回は縦断ツァー中でお疲れのところ、お疲れのところ、お話し頂いたり、お写真を撮らせて下さったりして恐縮でした。本当にありがとうございました。

☆Spanishconnection
☆平松加奈さんのブログ
☆伊藤芳輝さんのブログ
☆吉見征樹さんのサイト
☆伊藤寛康さんのサイト


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¡Ole! Flamenca! 2「栗原武啓さん」

栗原武啓さん(撮影:鳴神響一)
栗原武啓さん(撮影:鳴神響一)

素晴らしいフラメンコ・アーティストをご紹介する¡Ole! Flamenca!
第二回は、ギタリストの栗原武啓さんである。
栗原武啓さんは、2008年に日本フラメンコ協会新人公演のギター部門で奨励賞に輝いた実力派ギタリストである。

フラメンコ協会の奨励賞は、島崎リノさんについてのエントリーでも書いたが、新人ではなく、いま旬のフラメンコ・アーティストに与えられる輝かしい栄冠なのである。
残念なことに、僕は、栗原さんのフラメンコのステージを生で聞く機会に恵まれていない。
そこで、今日は栗原さんの別の一面である「津軽三味線」奏者としての横顔を紹介したい。

先週の28日、水曜日の晩、仕事を終えた僕はワクワクして東海道線に乗った。
これから向かう辻堂のスペインバル『ストーン』での時間が、とても楽しみだったからだ。
フラメンコギタリストとして、多くのステージで知られる栗原武啓さんが、津軽三味線のライブを開かれるのである。
しかも、民謡歌手の涌井晴美さんとのステージだというのだ。

正直な話、僕は邦楽には滅法暗い。
ジャズピアニストの菊池雅章のファンだったこともあり、山本邦山の尺八を全面的にフィーチャーした『銀界』 は、中学生の頃からの愛聴盤である。
邦楽器によるジャズの傑作と言えるこのCDは、今でも年に何回かは聴く。
そんな関心から、初代高橋竹山のCDは持っているが、津軽三味線を知っているとは言えない。
だが、津軽地方の景色に惹かれ、何度も訪ねている僕としては、津軽三味線という楽器には大いに興味があった。

『津軽じょんがら節』から始まったステージは、驚きの一語だった。
栗原さんと共演の澤田義春さんの二丁の三味線が生み出す緊張感ある音色には、本当に鳥肌が立った。
遠い昔に彷徨った十三湖の葦原が、瞼の裏に浮かび、日本海から吹き付ける冷たい潮風が、頬を駆け抜けるような気がした。

十三湖の茫漠とした日本らしい景色を思い浮かべたのとは裏腹だが、激しく叩き弾く奏法から生み出される音色は、僕が抱いていた邦楽器のイメージとは遠い一面もあった。
むしろ、琵琶の仲間のウードなどに近い激しくリズミカルな音色で、 新内や小唄などの三味線とは一線を画すものだった。
ジャズやロックなど、様々な音楽とコラボできる可能性を強く感じた。
栗原さんはフラメンコギターは13歳から習い始めたとのことだが、津軽三味線は、すでに6歳にして弾き始めていたそうである。
フラメンコギターと津軽三味線、どちらをとっても超一流の演奏を見せてくれる。
そんなミュージシャンは、彼一人だろう。
ご本人は「僕は異端児なんです」と、淡々と笑っていた。

写真は、ステージが跳ねた後、残っていたファンたちの求めに応じて、フラメンコの『ブレリア』を弾いて下さっているところである。
これがまた、三味線に負けず劣らず、素晴らしい。
アタックが力強く、それでいながら繊細この上ない。
栗原さんのフラメンコのステージに出かける日が待ち遠しい。

涌井晴美さん(撮影:鳴神響一)
涌井晴美さん(撮影:鳴神響一)

二曲目で、民謡歌手の涌井晴美さんが登場。
涌井さんの歌声は、明るく楽しい『秋田音頭』から始まった。
栗原さんの三味線と澤田さんの締太鼓に合わせて、のびやかな歌声で客席を魅了した。
信じられぬほど張りのある、それでいてどこまでも美しい歌声がステージを満たした。
小柄で細身なスタイルからはとても想像できない。
音韻のコントロールも驚くほど巧みで、大変な力量をお持ちであることを痛感した。
哀調を帯びた『秋田荷方節』や、『津軽よされ節』は、さらに素晴らしかった。
民謡のステージを、初めて聞いたが、こんなにも心に染み入るものだとは知らなかった。
目を開いて下さった涌井さんには、心から感謝である。

当夜の涌井さんは、黒地に花柄の和装姿が、とてもよくお似合いだったが、ステージが跳ねた後のオフの姿しかお撮りできず、とても残念である。
男性陣も黒紋付きに仙台平の袴スタイルがバッチリだったのでちょっと悔しい。
ステージ間近で、素晴らしい演奏を堪能できたが、聴くことに熱中し過ぎてカメラを持っていることなど忘れていた。

栗原武啓さんと澤田義春さん(撮影:鳴神響一)
栗原武啓さんと澤田義春さん(撮影:鳴神響一)

三味線と締太鼓を演奏してくれた澤田義春さんは、とてもお若い。
ステージでは堂々たる姿だが、ステージが終わって日頃の姿に戻ると、こころ優しい好青年である。
28日のステージに出かけて本当によかった。 皆様もぜひ、津軽三味線と民謡のすばらしさを体験して頂きたいものである。



栗原武啓公式サイト
涌井晴美オフィシャルサイト


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第6回角川春樹小説賞を受賞し、『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。
同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞しました。
フラメンコファンです。

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