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カテゴリー「道東」の検索結果は以下のとおりです。

ある日の森 「森の哲学者」

エゾフクロウ

先日、友人の一人から、「動物の写真が好き」と聞いたので、空や海に加えて、野生動物の写真も少しずつアップしてみようと思う。

僕は割合と野生動物との遭遇運がよいほうで、たとえば、ほ乳類に関しては、会いたくないヒグマ以外のたいていの野生動物と出会っている。
個体数が決して多くないツキノワグマも一度だけ、出会ったことがある。
十九歳の秋に、下北半島の林道を一人で旅していたときに、僕のクルマに驚いて、林道脇を必死で逃げ走る姿を見たことがあるのだ。
残念ながら、このときはシャッターチャンスを逃してしまった。

鳥類との出会いもまぁまぁである。
オオワシ、イヌワシ、エゾフクロウなど北海道の稀少種はだいたい出会えた。 これはひとえに、大空町在住の知人のお力だったのだが……。
森の神、シマフクロウにも二度ほど出会っている。

というわけで、第一回は、知人に連れて行って貰った東オホーツクの深い森の奥で出会えた眠そうなエゾフクロウちゃんである。


ある日の空25 「東オホーツクの冬」

白銀の斜里岳

東オホーツク地方は、年間を通じて降水量が少ない。
実際に旅してみるとよくわかるが、冬場でも好天に恵まれる日が多い。
東オホーツクの中心地である網走市について、回りの知人たちに聞いてみると、来る日も来る日も晴れない、どんよりとした暗い空のイメージを持つ人が少なくない。

が、これはどうも、高倉健の代表作である『網走番外地』の影響のようである。
参考までに横浜市の統計網走市の統計を掲げてみる。
年間降水量は横浜の半分に過ぎず、冬季でも降雪が少ないことがわかる。
網走市のサイトでも、この土地の気象について、「夏は最高気温が30℃を超える日もあります。また、冬は-10℃以下になりますが、北海道内の内陸部に比べると冷え込みは厳しくありません。最近は積雪の多い年が続いていますが、オホーツク海沿岸は北海道内でも雪の少ない地域です」と紹介している。
知床半島の付け根に位置する網走が、豊かな自然に恵まれていることは言うまでもない。
冬の寒さを除いては年間を通じ季候もよく、人の気風も素晴らしい土地柄だと感じている。

写真は、白銀に輝く斜里岳。12月末の姿である。


ある日の空24 「風雪の造形」

シュカブラ

ニュースによれば、昨日は平年より4日早い流氷初日で、今日は、知床半島に流氷が接岸したそうである。

この時期のオホーツクは、こんな風に陽が暮れて行く。
ふつうの畑に、アルプスの雪原のようにシュカブラが生まれるのだ。
山間部に入ると、最低気温が氷点下20℃を下回る日もあるそうだが、地元の知人は、「15℃以下はおんなじ」と言っていた。
ちなみに、網走周辺の人々は、気温から「マイナス」を省略して言うことが多い。
このとき、実際の気温は氷点下何度かはわからないが、日暮れ時に写真を撮っていると身を切られるように寒いことはたしかだ。
流氷を望める大空町の丘の冬である。


ある日の空20 「岬の放牧地」

能取岬

二月には流氷の押し寄せる能取岬も、いまの時期にはこんな穏やかな表情を見せる日も少なくない。
海辺の放牧地に降った粉雪が、陽差しに輝いていた。


ある日の空18 「斜里岳残照」

斜里岳残照

2011年も残すところ、1日と少しになってきた。
一年を振り返ってみると、冷や汗だらけだが、まぁ、来年への反省としよう。
写真は残照にわずかに染まる斜里岳。
自然の雄大さは、自分のちっぽけな悩みを忘れさせてくれる。


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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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