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カテゴリー「旅の想い出」の検索結果は以下のとおりです。

ある日の空32 「函館らしさ」

初冬の函館1

前回のエントリーを函館出身のTさんが見て下さった。
Tさんは、上から4枚目の寒々とした写真が函館らしいと仰っていた。
「ぼんやりとしたこんな景色の下で、頑張って生きてるのが函館の街らしい」 そんな風に言っていた。
やはり、僕は観光客の一人に過ぎないと痛感した。

初冬の函館2

今回は、2008年の11月22日と23日に撮った函館の写真をアップしてみようと思う。
Tさんに気に入って頂ければ、幸いである。
お正月のに旅した時は、たまたま暖かくて、撮った写真もあういう雰囲気のものが見つからないのである。

初冬の函館3

前回のエントリーを書いた時には、うかつにもお正月頃と勘違いしていたが、あの写真は11月23日の勤労感謝の日を利用して出かけた時に撮ったものだった。
家を出た時には汗ばむほどの日和だったのに、津軽海峡を越える飛行機の窓から函館を眺めると、かなりの降雪があって驚いたものだ。

初冬の函館4

旅行者なりの感慨には過ぎないが、僕は、訪れるたびに表情を変える函館の街が大好きである。
こんなに表情豊かな街は、日本中探し歩いても、そう多くはないのではないと思う。
これからも僕は、この街を訪ね続けたい。

初冬の函館5

ブログのデザインも、一新した。
今回もMysticdiaryさんの素晴らしいテンプレートをお借りして、 函館で撮りためた写真の中からパノラミックなものをトップにあしらってみた。
(この部分は、移転前のブログについて書いていますが、現在もフッターにスライドショーで使っています)

初冬の函館6

Tさん、昨夜のサプライズ・メニュー、本当に嬉しかったです。
僕の誕生日を覚えていてくれた人は、何人もいません……。


ある日の空31 「精霊が眠る丘」

モーリエ(秋1)

函館で好きな場所はたくさんあるが、ここ外人墓地もそのひとつである。
ことに夕暮れのすばらしさは、美しい景色の多い函館でも一、二を争うのではないか。


モーリエ(秋2)

1枚目と2枚目は秋の夕暮れの写真である。
左手に見えている建物は「カフェッテリア・モーリエ」
暮れなずむ函館湾を眺めながら、お茶を頂ける素敵なお店である。


モーリエ(秋3)

この店で冷えたウォッカのグラスを手に函館湾に出入りする船をぼーっと眺めていると、 何とも言えない旅人気分が味わえる。


モーリエ(冬)

冬場、ここで写真を撮っていたら、「寒いでしょう? 温まっていきませんか?」と ご主人に声を掛けて頂き、感激した想い出がある。
すでに閉店時間だったのに、ストーブの前でいろいろなお話を伺うことができた。
この写真は初冬のものだが、現在は真冬はお休みのようで残念である。

モーリエ(夏1)

この2枚は今頃の季節の夕暮れ時。使用レンズは違うが、上の4枚とほぼ同じ場所からカメラを少し右に向けて撮ったもの。

モーリエ(夏2)

舟見坂を登った精霊の眠るこの丘は、時おり夢に出てくるほど好きな場所なのである。


ある日の森3 「ハンサムなキタキツネ」

キタツキツネ1

しばらくサボっていたが、『ある日の森』シリーズ第三弾はキタキツネである。
キタキツネには楽しい想い出が多い。
オホーツク海に突き出た音稲府岬にかつて存在した小さなキャンプ場で、潮騒のもと、灯台の光もかすむほどの満月に照らされ、跳ね回るキタキツネと小一時間も遊んでいた想い出。
別寒辺牛湿原奥の幾枝にも分かれた林道で、道を失って途方に暮れていたときのこと。
突然現れたキタキツネの後を追いかけたら、人里に出られた想い出。
北海道に何度も旅するうちに、たくさんの童話めいた想い出をキタキツネたちは僕に与えてくれた。


キタツキツネ2

だが、人間を見ると寄ってくるようなキタキツネを作り出してはまずいのである。
キタキツネは好奇心が強い上に頭のよい動物なので、育ってくる過程で出会ってきた人間との関係によって、個体ごとに人間との距離の保ち方が違う。
人に寄ってくるキタキツネは、観光客などから与えられたエサの味を覚えているのである。

キタツキツネ3

キタキツネにえさを与えてはならない。
それは彼らの生命を縮めることにつながる。
また、キタキツネに触れてはならない。
彼らはエキノコックスなどの寄生虫を持っているからである。
キタキツネと一定の距離を保つことは、お互いの幸福のために必要なことなのである。

キタツキツネ4

キタキツネほどの高度な知能を持っている動物になると、個体ごとにまるで顔つきが違うのがはっきりわかる。
このハンサムなキタキツネくんとは、津別峠で数年前の8月の終わり、ちょうど今頃の季節に出会った。
彼は蕗の葉の間からずっと僕を見ていたが、それ以上は寄って来なかった。
北国の高所だけに、霧の中にはすでに秋の気配が漂っていた。


ある日の空30 「カトリック元町教会の月」

深夜のカトリック元町教会

以前も書いたが、函館は大好きな街である。
夏、秋、冬と、春を除いた季節にそれぞれ何度も訪れている。
仕事がらみで十日以上滞在したこともあるし、小説の舞台に選んだこともある。

観光地として高い人気を持つことは言うまでもないが、赤レンガ倉庫での買い物と函館山の夜景だけでは些かもったいない。
この街に残された数多い歴史的建造物に囲まれ、函館湾と津軽海峡、函館山が作る自然の移ろいに身を委ねる時、訪れた人は、自分があたかもドラマの登場人物にでもなったかのような 心地よい錯覚に包まれることだろう。

などと言ったら、函館出身の友人に、「そりゃ旅人の勝手な思い込みだよ」と笑われるかもしれない。
だが、これだけは確かである。
僕の知る函館人は素敵な人ばかりである。
Tさん。昨夜のスペシャル・パスタ。本当に美味しかったです。
ごちそうさまでした。

写真は、深夜のカトリック元町教会の尖塔。
三脚を立て、月に見惚れながら撮影した一枚。


ある日の森2 「好奇心旺盛なヤツ」

ニホンカモシカ

しばらく、ブログに向かう時間がとれなかった。 「ある日の森」を続けたい。
今日の森の仲間は、ニホンカモシカである。

特別天然記念物に指定されているが、この愛嬌のある森の友達とは 意外なほど、よく出会える。
記憶を辿ると、神奈川県の丹沢、栃木県の加仁湯温泉で二度、群馬県の湯の平温泉、長野県の駒ヶ岳ロープウェイに向かうバス専用道路などで出会った。
ほかにも出会ったように思うが、今は思い出せない。
そして、今日ご紹介するのは、長野県塩尻市の県道脇に姿を現したもの。

好奇心が旺盛らしく、どの個体もすぐに逃げたりしないで、こちらを観察してくるので、割合とシッターを切りやすい。
ゴールデンウィークの旅のお土産である。


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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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