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銀河ステーション(Kyoichi's Blog)

「夕刊フジ」に書評が掲載されました。

『夕刊フジ』2014年11月8日号(7日発行)の11面に『私が愛したサムライの娘』の書評が掲載されました。

「ランティエ」12月号に書評が掲載されました。


『ランティエ』(12月号)

角川春樹事務所PR誌『ランティエ』12月号「ニューエンタメ書評」の冒頭で、文芸評論家の細谷正充先生が『私が愛したサムライの娘』を取り上げて下さいました。

ある日の海9 「ミステリアス・アイランド 粟島」

磯ダコを採る漁婦

粟島(あわしま)は、新潟県最北の村上市沖に浮かぶ小さな島である。
10キロ平方メートル満たない面積で、集落は東岸の「内浦」と、西岸の「釜谷」の二箇所。内浦からは対岸の村上市が望め、釜谷の目の前には大海原が広がっている。
人口は400人に満たない小さな島だが、岩船郡粟島浦村という独立した一村を構成しているのである。
ところで、Wikipediaの粟島のページを見ると、いろいろとおもしろいことが書いてある。

――大和朝廷の蝦夷征伐によって土地を追われた蝦夷が粟島に上陸し、東海岸(現在の内浦地区)で生活をはじめた。しかし9世紀初め、北九州の松浦党の一族が粟島東海岸へ上陸し、蝦夷を西海岸(現在の釜谷地区)へ追い払って生活をはじめた。その半世紀後、今度は越前国の本保氏一族が粟島東海岸へ上陸し、松浦一族を西海岸へ追い払い、そこで生活をはじめたという。追われた松浦一族は西海岸で生活していた蝦夷を北に追い、西海岸を開拓してそこを拠点とした。やがて北の蝦夷は絶滅し、島には東海岸の本保一族と西海岸の松浦一族のみが残ったという――

なんとも、時代小説になりそうな話ではある。って言うか、まじめにこのネタ書こうかな。
また、こんな話もおもしろい。

――5月から6月頃の花曇のような日、海上に巨大魚とも陸地ともつかない物体が浮かんで見える「浮き物」(うきもの)と呼ばれる怪異が伝わっている。おおよそ特定の場所に現れるが、海面を移動することもあり、人が近づくと消え去ってしまうという。魚または海鳥の群れ、未確認の巨大魚などの説がある―

一瞬、諸星大二郎の『妖怪ハンター』を思い出してしまった。(古っ!)
異端の考古学者、稗田礼二郎が、粟島行きのフェリーのデッキに立って、長い髪を風になびかせている場面から始まるのなんてどうでしょう?

とまぁ、おもしろい島で、僕は二度ほど内浦のキャンプ場でキャンプした。
ゴールデンウィークと10月の三連休の2回である。
昼間は、ぼーっと海を眺めて過ごした。
夕方は、キャンプ場裏手の畑を耕し終えた地元のおばあちゃんとのんびり話した後に、村営温泉でゆったり。
夜は、キャンプ場から十分ほどの内浦集落へ歩いて行って、居酒屋に入り、新鮮な魚介類に舌鼓を打った。
最高に楽しいキャンプだった。

ちなみに、秋の時にはキャンプ二泊と、釜谷の民宿に一泊した。
民宿では朝ご飯に、郷土料理の『わっぱ煮』を、港の前で出してくれて、嬉しかった。

感動したのが、写真にある磯ダコをとる地元のおばさん。ちょうど今の季節である。
海の水はさぞかし冷たかろうと思うのだが、かなり長い時間、海に入って一心に水の中を狙っていらっしゃった。
この姿、旅に目覚めた中学生の頃に、旅行ガイドの写真で見て、もの凄く旅情を感じたものなのだ。
実際に出会えたのが、37年後だったというわけである。

最終便

以前に掲載したが、これが村上の岩船港と粟島の内浦港を55分で結ぶ高速双胴船「awaline きらら」である。(これじゃ、遠くてわからないね……)内浦のキャンプ場から撮ったもの。対岸は村上市である。
「フェリーあわしま」でも一時間半で行ける。(フェリーは一般車の航送をしていない。クルマを載せるのは、あくまで地元用)
こちらも秋の連休に撮った写真である。

冬場は大変な大波に洗われるが、5~11月くらいは楽しい島だと思う。
夏場は海水浴客で混むが、それ以外の季節は、静かな島旅を楽しめる。
島旅が好きな方は、一度お出かけになってはいかがだろう。

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Author

第6回角川春樹小説賞を受賞し、『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。
同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞しました。
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