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銀河ステーション(Kyoichi's Blog)

秋濱 克大先生の作品をお迎え致しました。


『天使の翼』


日曜日には彫金作家、秋濱克大先生の傑作『天使の翼』を拙宅にお迎えしました。
ずっと以前から憧れていた作品ですが、幸運にも拙宅の一部となりました。
階段ホールの吹き抜け空間に設置して頂いたところ、この作品を待っていたかのようにあまりにぴったりで驚くばかりです。

大和田いずみ画伯もご一緒にお越しになって、楽しく飲むことができました。
お二人ともお忙しいなか、ありがとうございました。



["There Must Be An Angel"]

"There Must Be An Angel"

幻聴は、ユーリズミックス(Eurythmics)で"There Must Be An Angel"(公式)
1985年の世界的ヒット。青春の一ページとともにある曲。すごくなつかしいです。
後半のハーモニカーはスティーヴィー・ワンダーが吹いています。

★★秋山香乃先生に素晴らしいご感想を頂きました★★


『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディー』


大先輩の歴史時代小説家、秋山香乃先生に『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディー』(幻冬舎文庫 12/5刊行)の素晴らしいご感想を頂戴致しました。
お許しを頂いて転載致しました。皆さまにもぜひお読み頂きたいご感想です。

【読書感想文】
『令嬢弁護士 桜子 チェリー・ラプソディ―』 鳴神響一先生著

少女時代のトラウマから、「濡れ衣に押しつぶされそうになる人」「を救いたい」と思った、その一途な思いから弁護士になった主人公の桜子さん。

私も少女時代に同じような思い出があって、何十年たっても忘れられず、思い出すとあのときの疑われた嫌な気持ちがまるで昨日のことのようによみがえります。
出来事の細部はもう覚えていなくてざっくりとしたことがらが記憶として残っているだけだけど、味わった感情だけは絶対に忘れないといいますか……。思い出すといまだもやもやするといいますか。

(この手のトラウマをもっている人て、けっこう多いのではないかと思うのだけど、どうですか)

それで、もうしょっぱなから胸をぎゅっと掴まれたような感覚に、このお話の世界にのめり込んでいきました。

なにより主人公の桜子がとても魅力的な女性なのです。

純粋で、なにごとにも一生懸命で、根が親切で、優しいお嬢様。令嬢弁護士という設定だから、とても綺麗な日本語でしゃべるのだけど、そこもなんとなくほっと癒されます。綺麗な日本語ていいよね~。

綿密な取材をもとに展開する物語には厚みがあります。ふいに警察に連れていかれ被疑者になったときに、何をした方がよくて、何をしない方がいいのか、弁護士は何をしてくれるのか、被疑者はどういった権利があるのか、警察の本来の権限はどこまでなのかなど、知らないことばかりで「え、そうなんだ」「それ、しなくていいんだ」「あ、この手の問いも答えなくていいんだ」と目から鱗の連続でした。

パンツはいや。絶対に嫌。←なんのことを言っているのかは読んでみてください。

こういうの、みんな知ってることなの? 
私は初めて知って、サーと血の気が引きました。
もう絶対にそんなパンツ無理だから。

桜子の台詞の中に、警察とは「本来」何をするところなのかを説明しているところがあって、そこも、ええっ、そうなんだと思いつつ、ああ、言われてみれば確かにそうかも……と驚きましたし、知らないことをたくさん知れてお得感満載な一冊でした。

物語も被疑者がどこまで本当のことを言っているのか、冤罪なのか、やっちまってるのか、なかなかどっちかわからなくて、ドキドキしました。

本を読むときはいつも、この小説はこういうお話で、こんな感じのラストに進むのかな……みたいな予想を自分でたてつつ頁をめくるのだけど、今回はまったくその予想が外れて、大満足です。

なるほど~こうもってきたかーと唸りながら本を閉じました。
が、早くもまた桜子さんに会いたくなっているので、次回作が今から楽しみです。
とても面白かったです。――

初めての弁護士ものだけに、本当に大きな勇気を頂くことができました。
次回作へのエネルギーが湧いて参りました。心より感謝しております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申しあげます。

★秋山先生の最新刊『氏真、寂たり』(静岡新聞社)

★★新刊のお知らせです★★ 


『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディー』


『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディー』(幻冬舎文庫)が12月5日(木)に刊行となります。
「脳科学捜査官 真田夏希」シリーズに続く鳴神響一の現代ミステリ第二弾。いままでにないエンターテイメント弁護士小説を目指しました。

新ヒロイン桜子の登場です!

――幼い頃のトラウマで「濡れ衣を晴らす」ことに執着する一色桜子に舞い込んだ殺人事件の弁護。被疑者との初めての接見で無実を直感するが、事件の裏には空恐ろしい真実が隠されていた。(幻冬舎内容紹介より)

一色子爵家の末裔であり、田園調布の邸宅に住む新米弁護士、一色桜子が主人公です。
曾祖父の代から法曹を輩出し「法の下に真実を」を家訓とする一色家に育った桜子は、お嬢さま育ちゆえの不器用さを顧みず、冤罪に苦しむ依頼人を救う職務に熱い情熱を注ぎます。

★本作の執筆に当たっては、友人で中央大学法学部の同門の鈴木ゆりか弁護士に、法律監修をご担当頂きました。
鈴木先生には、終始、懇切丁寧なご指導を頂き、法律面と弁護士実務面について正確な内容の作品を刊行できました。心より感謝申しあげます。

★カバーデザインは「脳科学捜査官 真田夏希」シリーズの舘山一大先生にご担当頂きました。
とっても素敵なカバーを作って頂けました。ありがとうございます。

★『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディー』(幻冬舎文庫)
ISBN-10: 4344429222
ISBN-13: 978434442922

・法律監修:鈴木ゆりか(三田国際法律事務所代表弁護士)
・カバーデザイン:舘山一大


["『サクラ色』"]

"『サクラ色』"

幻聴は、アンジェラ・アキで『サクラ色』(公式)

角川三賞の贈賞式にお邪魔致しました。


角川三賞授賞式


昨夜は、角川三賞の贈賞式・祝賀会にお邪魔致しました。
第10回山田風太郎賞の選考委員を代表して京極夏彦先生、同じく第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の綾辻行人先生の選評が、とても勉強になりました。
第10回野性時代フロンティア文学賞は受賞作なしでした。

『欺す衆生』(新潮社)で山田風太郎賞を受賞なさった月村了衛先生は、誰にも負けない山田風太郎ファンを自負していらっしゃるそうです。若い頃から小説を志向してこられたことに感じ入りました。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞は新人賞です。大賞は該当なしでしたが、優秀賞は北見崇史さんの『出航』、読者賞は滝川さりさんの『お孵り』です。
受賞までのご苦労や今後の抱負を語られたお二人のお話に心を打たれました。

各賞受賞者の皆さま、まことにおめでとうございます。ご健筆とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

新装なった東京會舘には、たくさんの作家・文芸評論家・書店員・編集者の皆さまがお集まりで、何人もの顔見知りの皆さまとお話できました。
文学界のレジェンドのような先生方も何人もお見えで楽しかったです。
お招き下さったご担当編集者さまと(株)KADOKAWAの皆さまに篤く御礼申し上げます。

男鹿市で講演を致しました。


脇本城の内舘から望む日本海


月曜日から講演会と男鹿半島の取材のために、徳間書店のご担当編集さまと、二泊三日で秋田県に行って参りました。
月曜日にはご担当さまと入道埼、八望台、なまはげ館などを取材しました。


内舘から南側を望む


火曜日には「脇本城跡国史跡指定15周年記念行事」のなかで「海の道と男鹿の地」と題して講演を致しました。
男鹿市の脇本城『斗星、北天にあり』の重要な舞台であり、安東愛季の終焉の地である(異説あり)山城で、続日本100名城にも指定されています。
記念式典前の時間には、主催者である脇本城懇話会会長の天野さまと副会長の加藤さまに脇本城跡と寒風山をご案内頂きました。脇本城跡は2016年の秋の取材以来二度目の訪問です。訪ねる度にこの城の美しさに感じ入ります。
60名ほどお集まりになった記念式典では、天野さまほか脇本地区の皆さまからお話を伺うことができました。脇本城が国史跡に指定されるまでのご苦労と、美しい状態を保つためのご努力について知ることができました。
皆さまの脇本城跡を愛するお気持ちに本当に頭の下がる思いを致しました。


内舘の城主館跡


講演会では、鉄道敷設以前の我が国の交通が海の道を中心としていたことと、男鹿という地の位置づけについてお話致しました。地元の皆さまの前でお話したので緊張しました。
講演終了後の祝賀会では、後援の男鹿市教育委員会の栗森教育長はじめ多くの皆さまといろいろなお話ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
今回の講演会に際し、ご尽力頂いた皆さまには心より感謝申しあげます。
旅行中、細やかに心配りして下さったご担当さまにも御礼申しあげます。

夏の能代と今回の男鹿。『斗星、北天にあり』がご縁で、二度も秋田県にお招き頂き、本当にありがたいです。
ふたたび秋田の物語を書きたいという気持ちに燃えております。

FUJI X-T30 + XF18-135mmF3.5-5.6

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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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