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銀河ステーション(Kyoichi's Blog)

金曜日は茅ヶ崎でフラメンコでした。

2019.5.10Patioライブ_1


"田中菜穂子さんの「グアヒーラ」"


金曜日には茅ヶ崎のスペイン料理店「PATIO」(パティオ)さんで、6回目のフラメンコライブが開催されました。
ギタリストの石井奏碧(かなお)さん、カンテの須田隆久さんが、去年の3月・5月・8月・10月、今年の3月に引き続き、茅ヶ崎に来て下さいました。

今回はPATIOライブ、初のダブルバイレという布陣。
バイレは板倉匠さんと田中菜穂子さん、実力派のお二人です。
家を出てPatioに向かう時からもうワクワクでした。

2019.5.10Patioライブ_2


"板倉匠さんの「シギリージャ」"

オープニングは全員での「セビジャーナス」でした。
板倉さんと田中さんのパレハ(ペア)のセビ。赤と黒を基調とした衣装で踊って下さいましたが、これがもう本当にかっこいいんです。
セビジャーナスにはパサーダという相手と交替する振りが続きますが、二人が作るそのかたちのきれいなこと!
パサーダに限らず、お二人のすべての体さばきはどこまでもセクシーで、大人のセビジャーナスの魅力がムンムンでした。
パレハはやっぱりこうでなくっちゃと、興奮しきりでステージにのめり込みました。

続いて石井さんが、ごあいさつやメンバー紹介の後に「ブレリアス」のギターソロを演奏して下さいました。
フラメンコでも一番速いテンポの曲です。初めてお聴きした石井さんの「ブレリアス」ですが、卓越した技量と豊かな音楽性はいつも以上でした。

三曲目の田中菜穂子さんの「ファルーカ」は、何度も何度もため息が出るほど素敵でした。
スペイン北部アストリア地方発祥の切ないメロディは日本人にも人気があるそうです。

田中さんはパリージョ(カスタネット)のリズムも美しく登場しました。
すべての身体の動きがすごく美しく、たとえば決めのポーズで止める指先までもが完璧にきれいでした。
そのブエルタ(回転)は目にもとまらぬ速さで、身体の芯は少しもぶれることがなくて、もう絶句。
卓越した技量と、力強いアイレ、セクシーでありながら媚びがなく、バックとの一体感に満ちた踊りは圧巻でした。常に客目線でサービス精神に満ちた舞台に、僕の心臓はドキドキしっぱなしでした。

2019.5.10Patioライブ_3


"熱演中の須田隆久さん(左)と石井奏碧さん"

続いて、いつもいろいろな曲を歌って下さる須田さんがフラメンコ真正面「ロンディーニャ」を歌って下さいました。表情豊かな朗々とした歌声を堪能しました。

一部の最後は板倉匠さんの「アレグリアス」。
曲の初めからキレのある踊りが本当に素晴らしかったです。なんと言ってもパワフルで、客席に訴えかけてくるアイレは尋常なものではありませんでした。
このページでも何度かご紹介したアレグリアスは、僕のいちばん好きなパロ(曲種)ですが、板倉さんの身体の動きの闊達さとエスコビージャ(足技)の素晴らしさには息を呑みました。
曲の後半、シレンシオ(静かな部分)からの激しい盛り上がりに、客席は大興奮でした。一部ですでに大満足の鳴神でございました。

二部も一部に勝るとも劣らぬほど大変に素晴らしかったです。
は前半「マンティージャ」「カルタヘナ」「サンブラ」と歌とギターが続き、ものすごく素敵な田中さんの「グアヒーラ」、深い魅力を感じさせる板倉さんの「シギリージャ」と「フィン・デ・フィェスタ」(終演)まで瞠目し続けてステージを楽しみました。

2019.5.10Patioライブ_4


"デレデレの鳴神(汗)

茅ヶ崎でこれだけのステージが観られるなんて大感激でした。
前日も三時間しか寝ていなかったのですが、この一ヶ月ほどの仕事の疲れが完全にぶっ飛びました。
素晴らしい時間をプレゼントして下さった出演者の皆さまには本当に感謝しております。
ぜひぜひまた茅ヶ崎にお越し下さい。

もはやPATIOは湘南地区の一大フラメンコ発信拠点となりましたね。
この一年で6回のステージを企画し実現して下さった石井さんの情熱とご尽力には感謝の言葉しかありません。


["「現代の吟遊詩人」須田隆久さん"]


薩摩琵琶の名手でもある「現代の吟遊詩人」須田隆久さんの多彩な歌声を動画でどうぞ。
いやぁフラメンコって本当にいいですね。

Canon PowerShot G9x

※ブログ内のすべての人物写真について、無断転載・二次利用をお断りします。

昨日は横浜で勉強会でした。

フランス山風車_2019.5.5


昨日は伊東潤先生にお誘い頂き、10名の作家の皆さまと一緒に、神奈川近代文学館で開催されている『巨星・松本清張』展を観覧しました。
伊東先生のご配慮で、清張原作のミステリ映画『影なき声』(1958:日活)を観ることもできました。

その後は、伊東潤先生のご著書である傑作ミステリー『横浜1963』の舞台となった世界を、なんと伊東先生ご自身にご案内頂きました。
僕自身も1967年頃の記憶がよく残るエリアで、目の前の景色と作中の世界、さらに自分の記憶を重ね合わせることができ、とても感慨深かったです。

夜は中華街の金香楼での楽しい飲み会となりました。
とても有意義な一日を過ごすことができました。
伊東先生、本当にありがとうございました。
心より感謝申しあげます。

写真は「港の見える丘公園」フランス山に立つ風車。
火災で焼失し、いまは基礎くらいしか残っていないフランス領事館にあった風車を復元したものです。



["Blowin' in the Wind"]

"Blowin' in the Wind"

幻聴は、作中に登場するボブ・ディランの『風に吹かれて』1963年にリリースされたこの曲は、作中で重要な意味を持ちます。(公式)

『横浜1963』
――豪腕作家、伊東潤の新境地・社会派ミステリー長編

連続殺人鬼を追え! ハーフの日本人と日系アメリカ人が一回きりのバディを組む。東京五輪直前の横浜を舞台に描く社会派ミステリー。(文藝春秋の内容紹介より)

Canon PowerShot G9x

羽衣池で撮った水芭蕉です。

水芭蕉


七年前のコールデンウィークは長野県大町市の葛温泉に出かけました。
写真は往路で立ち寄った天女山の羽衣池で撮った咲き始めの水芭蕉です。

天女山は清里の北にあるなだらかな山で、標高1529mありますが、駐車場から15分で登れます。



["J'suis pas dupe"]

"J'suis pas dupe"

幻聴は、一度ご紹介したPommeで"J'suis pas dupe"(公式)
1996年生まれのポムことクレール・ポメは、フレンチ・ポップの新しい潮流のひとつであるフォークポップの新星です。

SONY αNEX-5 + E18-55mm F3.5-5.6

庭先のツツジはまだまだ元気いっぱいです。

ツツジ_2019.5.1


ようやく晴れましたね。
とても気持ちのいい朝です。
庭先のツツジはまだまだ元気いっぱいです。



["やさしさで溢れるように"]

"やさしさで溢れるように"

幻聴は、Sotte Bosseで「やさしさで溢れるように」(2014)(U/M/A/A Inc.公式)

ほぼカバーアルバムの"innocent view"(2007)を職場の女性に勧められてから、もう十年以上経っていることに驚いています。(粟島に行った年です)

Pentax K-1 + TAMRON SP AF70-200mm F2.8

12年前のGWは粟島でキャンプしていました。

粟島_2007


12年前、2007年のゴールデンウィークは新潟県村上市沖の粟島でキャンプをしていました。
岩船港を出た船が粟島に着くと、桜咲く島の港では島びらきのお祭りが開催中で、大勢の皆さまが地元の民謡を踊って歓迎してくれました。
さらに上陸後は名物料理の「わっぱ煮」をご馳走になりました。

内浦キャンプ場は目の前が日本海で、ほかのキャンパーは一張りしかいなくて、小さいけれど静かでとても快適でした。
夜は海鮮目当てに内浦集落の小さな居酒屋に飲みに行きました。
村営温泉「おと姫の湯」もあるのでお風呂にも困りません。
翌朝、近くの畑を見に来た島のおばあさんとゆっくり話したことが忘れられません。(伺った話をいつか小説に書きたいです)

粟島がすごく好きになって、その年の秋にも出かけました。
海岸線長は23kmしかないですが、粟島浦村という独立した一村。
現在の人口は364人(2018年)だそうです。
また行きたいなぁ。



["Première rhapsodie"]

"Première rhapsodie"

幻聴は、ドビュッシーの「第1狂詩曲」(Première rhapsodie)(公式)
セバスティアン・マン(Sebastian Manz)のクラリネット、 マーティン・クレット(Martin Klett)のピアノでどうぞ。

Pentax K-10d + FA77mm F1.8 Limited

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第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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