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銀河ステーション(Kyoichi's Blog)

ある日の海8 「水仙の岬」

咲き匂う水仙

数年前の今頃の季節、伊豆半島南端近くの爪木崎を訪ねたことがある。
爪木崎は、水仙の群生地として知られ、年によっても異なるが、今の季節がちょうど見頃である。

群落が輝く

群落近くに設けられた遊歩道に、一歩足を踏み入れると、辺り一面に白い輝きが拡がる。
写真では、ほんの一部しか写せなかったが、相当に広範囲に咲いている。
爽やかな潮風に乗った咲き匂う水仙の香りが、心を豊かに満たしてくれる。

岬から利島を望む

岬の先端に立つ灯台からは、伊豆諸島の利島が、こんなに近くに望める。
写真には写せなかったが、左手には大島が、さらに近く大きく見える。

新島、三宅島、御蔵島

目の前に横たわっている島は、同じく伊豆諸島の新島である。
背後にうっすらと見えている島は、なんと、三宅島。
僕は、伊豆半島から三宅島が肉眼で望めるとは知らなかった。
もっとも、明治期には、南伊豆はもちろんのこと、焼津や清水の漁師たちが、カツオを求めて、六丁櫓の和船を三宅島近くの大原野島まで、漕ぎ出していた。
ある時代小説を書くために、調べていて大変に驚いた記憶がある。 右隣には、御蔵島の島影も浮かんでいる。

浜辺に憩う人々

白砂の美しい浜辺には、憩いを求めて、多くの人々がたたずんでいた。
一月いっぱいは、観光協会主催の「水仙まつり」も開催されている。
晴れた日曜日などに、カメラ片手にふらりと出かけるのに、おすすめの土地である。


ある日の森5 「みにくいアヒルの子」  

みにくいアヒルの子

アンデルセンの『みにくいアヒルの子』を知らない人はないと思う。
みにくいアヒルの子にシンパシーを感じたり、廻りのアヒルたちに怒りを覚えた人も少なくないだろう。
みにくいアヒルの子が、美しいハクチョウに成長するシーンに感動を覚えた人もいるかもしれない。

でも、ハクチョウのヒナの姿を知っている人って、意外と少ないのではないだろうか。
ヒナではないが、オオハクチョウの幼鳥はこんな姿をしている。
僕は、カワイイと思うのだが、いかがだろう?
当然ながら、自然界ではアヒルと一緒に育ったりしないので、廻りから、いじめられるわけもない。
この幼鳥くんも、のんびりとした明るい表情でモデルになってくれた。
この写真も、前回のエントリーと同じ時に、屈斜路湖の砂湯で撮ったもの。

もう一度、読んでみたいという方は、アンデルセンの全文を文豪の菊池寛が、昭和3年に翻訳した作品が『青空文庫』で読める。
子ども向けの絵本とはちょっと違うイメージかもしれない。


ある日の森4 「湖畔にくつろぐハクチョウたち」 

屈斜路湖砂湯にくつろぐハクチョウたち

湖畔にくつろぐオオハクチョウ。
撮影場所は阿寒地方の屈斜路湖。
撮影したのは、ちょうど今頃の時期。
極寒の地なのに、湖が凍っていないのが不思議でしょう?

ご存じの方も多いとは思うが、屈斜路湖には湖畔に温泉の湧出する場所が、何カ所か存在する。
この写真を撮った場所は、東岸の砂湯である。
背景の湖上に漂うのは、霧ではなく湯煙というわけ。
オオハクチョウたちが、のんびりゆったりしている表情が、なんとも楽しくてシャッターを切った。

みんなに紹介したくて、Wikimedia.commonsにアップしといたら、なんとイギリスのBirdwatch誌がサイトで使ってくれた。
撮影者冥利に尽きるとはこのこと。
※追記:今年に入って記事は削除されたようです。(2017.7)


あけましておめでとうございます! 2014

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!
旧年中はお世話になりました。
今年はさらに力いっぱい書き続けて参ります。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
鳴神響一

Merry Christmas!!

  • 2013/12/24 20:18
  • カテゴリー:函館
ハコダテ特殊部隊?(撮影:鳴神響一)
ハコダテ特殊部隊?(撮影:鳴神響一)

果敢にレンガ倉庫の壁を攀じ上る特殊部隊?
見ようによっては、倉庫のお宝を狙うルパン三世とその仲間たちにも見えなくもない。
これが、草木も眠る丑三つ時ならば……。

ずらりと並んでて、ちょっと可愛い(撮影:鳴神響一)
ずらりと並んでて、ちょっと可愛い

実はこれ、函館の金森赤レンガ倉庫のディスプレイ。
どうして、サンタらしくないのか考えてみたら、みんな痩せてて、背中の袋がしぼんでいるかららしい。
やっぱりサンタさんは、でっぷりとした体型で、プレゼントで一杯に膨らんだ袋を背負っていなければならないのだろう。
函館旧市街は、元は島だったと言うだけあって、海風が大変に強い土地柄なのである。
おまけに赤レンガ倉庫は、道を隔てて船の着岸できる岸壁が延びる位置に建っている。
大きな荷物を背負わせたら、サンタたちは揃って入江に吹き飛ばされてしまうに違いない。
とは言え、こんなディスプレイは、やはり楽しい。

僕は11月の終わりと1月の初めしか訪れたことがないが、函館のクリスマスは、イルミネーションも美しい。
はこだてクリスマスファンタジーというイベントは明日までだが、お正月でも、街はまだまだ輝くイルミネーションに彩られている。
2016年の3月には、北海道新幹線の新青森・新函館(仮称)間も開業する予定だそうだ。
冬の函館に、一度お出かけになってみてはいかがだろうか。

僕の部屋は二階である。今夜、こんなサンタがウチの壁を登ってきたらいいなとも思うが、下の部屋の人が驚くばかりだろう。

なにはともあれ、皆さま、メリー☆クリスマス!

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Author

第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。

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