★★今日スタートのお話です!★★
- 2020/08/01 17:30
- カテゴリー:作品・お仕事
『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』は物語が、今日2020年8月1日にスタートします!
物語世界では、いまごろ夏希は……。
この機会にぜひ!
昼間の暑さで頭がボケて忘れていて、読者さまに教えて頂きました。
幻聴は、BiSHで「サラバかな」@横浜赤レンガ倉庫(公式)
Pentax K-7 + DA 55-300mm F4-5.8
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『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』は物語が、今日2020年8月1日にスタートします!
物語世界では、いまごろ夏希は……。
この機会にぜひ!
昼間の暑さで頭がボケて忘れていて、読者さまに教えて頂きました。
幻聴は、BiSHで「サラバかな」@横浜赤レンガ倉庫(公式)
Pentax K-7 + DA 55-300mm F4-5.8
大胆な視点で歴史を見つめ、繊細な筆で描き続ける歴史時代小説界の若手ホープ、谷津矢車先生。(僕より先輩作家でいらっしゃいます)
ツイッターに谷津先生が『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』のありがたいご感想をご投稿下さいました。
谷津先生のお許しを頂いてこちらに転載致します。 皆さまにも、ぜひ、お読み頂きたいです。
――『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』 (鳴神響一 角川文庫) 読了。脳科学捜査官である真田夏希の勤める神奈川県警に、ある犯行声明、殺害予告が届く。夏希はいつものようにSNSを駆使し、犯人と接触を試みようとするのだが……?
本シリーズも六作目、登場人物たちもキャラクター性の積み上げがなされており、登場人物の掛け合いを呼んでいるだけでも十分楽しいシリーズ。それにしても、今作はアリシアの相棒である小川の意外な趣味に驚かされました。「お前、こっち側の住人だったのか!」と思わず叫ぶなど。
それはさておき、二巻ほど前から、夏希の成長が著しいですね。新時代の犯罪に立ち向かう夏希は、どんどん捜査の様々な場面において欠くべからざる人物に育っていっています。今作でも、夏希の成長は必見。
ストーリーについてもまさに王道のサスペンス。ぐいぐい読ませるのは、著者さんがエンターテイメントを熟知しておられるためでしょう。
そしてそれゆえにストーリーを詳述できないのですが、個人的推しである上杉が大活躍の巻なので、一ファンとしては非常に嬉しい……。いいよね、上杉……。有能なのに諸般の事情で組織から弾かれている警察人……。――
谷津先生、本当にありがとうございます。
過分なお言葉を頂戴し、次回作への大きな勇気を頂けました。
そうなのです。小川は皆さまの予想とはちょっと違ったタイプだったのです。
夏希の成長を感じ取って下さり、上杉を気に入って頂き嬉しいです。
今後とも鳴神作品をどうぞよろしくお願い申しあげます。
★谷津先生の『廉太郎ノオト』(中央公論新社)が第66回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)に選ばれました!
素晴らしいです!
写真は近所のヒマワリ。
Pentax K-1 + DFA 28-105mmF3.5-5.6
やっぱりオレンジだ!
一昨年7月27日の空です。
『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』(角川文庫)
わかる範囲での在庫状況をお伝えします。
・有隣堂
※在庫状況は変動します。
幻聴は、ジャネット・エヴラ(Janet Evra)で"You or Me"(公式)
イングランド・グロスター出身で、合衆国で活躍するシンガー&ベーシストです。
二度目のご紹介になります。
Pentax K-1 + DFA 28-105mmF3.5-5.6
『脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ』(角川文庫)
カバーデザイン:舘山一大
定価: 704円
ISBN:9784041095881
【物語】 ――テレビ局のアニメ・プロデューサーが鎌倉の自宅付近で何者かに殺害された。次の日、「贖罪幽鬼」を名乗る者から県警本部に犯行声明が投稿され、さらに番組関係者への殺害予告が続けて送られてきた。捜査本部に招集された神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、SNSを通じて交渉を試みるが、犯人は強硬な姿勢を崩さず、番組関係者への殺意を剥き出しにしていた。第二の殺人を阻止するため、夏希は捜査を開始する──。(KADOKAWA内容紹介より)
幻聴は、BiSHで「サラバかな」@横浜赤レンガ倉庫(公式)
世界唯一の月間フラメンコ専門誌「パセオ」執筆陣の井口由美子さまに『令嬢弁護士桜子 チェリー・カプリース』(幻冬舎文庫)の素晴らしい書評を頂きました。
「パセオ」8月号にご掲載頂けるとのことですが、井口さまのお許しを頂いて転載致しました。皆さまにぜひお読み頂きたいです。
――鳴神響一さんの小説、『令嬢弁護士桜子 チェリー・カプリース』読みました。パガニーニの名曲「カプリース」の狂おしい旋律を感じながら没頭してしまいました。
感想を書かせていただきました。
~~~~~~~~~~~~~~~
300ページ強があっという間だった。
本誌で大人気の小説『祝祭のアレグリアス』連載中の鳴神響一さん、6月の新刊『令嬢弁護士桜子 チェリー・カプリース』。桜子シリーズ第二弾は格調高い音楽ミステリーだ。
ヴァイオリンの恩師がコンサート中に毒殺され、悲嘆にくれる桜子に、容疑者となった男の弁護依頼が舞い込む。冤罪かもしれない、けれど真犯人であったとしたら私情を捨てて弁護する覚悟が自分にはあるだろうか? そんな葛藤を抱えながらも、それでも真実を追求することこそが大好きだった恩師への何よりの追悼とわが身に命じ、事件に挑んでいく桜子。その折れそうで折れない芯の強さに導かれページをめくる手が止まらなくなる。
鳴神さんの筆運びはいつも読みやすい。それは事実をシンプルに且つ丹念に積み重ねていくからだ。だから小説の情景が映像のように脳裏に浮かぶ。そして一方で、その手法により、あらゆる知識がすらすらと頭に入って来て、読み終わる頃には物語に関わる難しい専門分野への理解と興味が深まっている。法律用語しかりクラッシック音楽しかり毒物パリトキシンしかり。難解な用語をさりげなくかみ砕く手腕に驚かされる。博識だからこそ偏らない。この充実した読み応えも人気の理由のひとつだろう。
たとえば前半では拘留された被疑者に桜子が接見するシーンが詳しく描かれる。取り調べの制度や黙秘権をはじめとする被疑者の権利などがごく自然な流れで解説されていく。思わずグイと引き込まれ、もし自分が逮捕されたら、などといつのまにか思い描いてしまうのだ。
読み終えてさらに「鳴神小説」がやめられない理由に気づく。元華族の家系に生まれた深窓の令嬢桜子の美しさは表面だけのものではない。他者を思いやる知性を持ち、人が幸せになる音楽を愛し、疑われる孤独を知り、信念のためにクールな決断をくだす、そんな内面の深い美しさを秘める。リアルを積み重ねながら、現代において見失いがちな誰もが憧れる理想を描き切るところに、鳴神響一さんの真骨頂がある。
(この感想はパセオ8月号に掲載です)――
本作への深いご理解と、鳴神作品へのありがたいご評価に感激しております。
井口さま、心より感謝申しあげます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。
第6回角川春樹小説賞を受賞し『私が愛したサムライの娘』でデビューしました。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞。
歴史時代小説とミステリを書いています。20年来のフラメンコファンです。